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「障害にコンプレックスは全くない」松元拓也氏のカッコよすぎる生き様。

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約 57 分

ライター/皐月麻衣

「障害にコンプレックスは全くない」松元拓也氏のカッコよすぎる生き様。

毎週火曜日夜10時から放送されている『ガイアの夜明け』。5月22日放送回で紹介された、株式会社仙拓を立ち上げた1人である松元拓也さんに、生き方についてお話をうかがいました。

「だって障害とか興味ないもん!」「酒ねー、めっちゃ飲みますよ俺。」「パソコンがなければ、ただの騒がしいうるせー寝たきりですよ」
そんな名言満載のインタビューをお楽しみください。

※所々障害について触れている部分がありますが、気分が優れなくなったら無理せずに読むのをやめてください。

【目次】

松元拓也氏のプロフィール

・平成元年1月12日生まれ(29歳)
・愛知県常滑市在住(中部国際空港があるところ)
・愛知県立港特別支援学校卒業
・愛知県立ひいらぎ特別支援学校卒業
・平成23年4月に株式会社仙拓を立ち上げ
・平成30年4月に株式会社仙拓を退職
・平成30年5月から株式会社OLDROOKIE(オールドルーキー)の代表取締役社長
「脊髄性筋萎縮症」という10万人に1~2人の難病
・全介助のため食事、トイレ、お風呂など生活に必要な動作には介助が必要
・好きなお酒はビール
・好きな作家は伊坂幸太郎
・好きなアーティストは竹原ピストル『野狐禅』の頃から大ファン

※株式会社OLDROOKIEでは、WEB制作、映像制作、企業PR用のチラシ作成、業務システム改善など企業の後方支援を行っています。

学校は10時に登校すれば上出来?!組織に属すのが嫌いだった学生時代

中学2年生の頃の松元さん

松元さんは、小中学校時代を愛知県立港特別支援学校で、高校時代を愛知県立ひいらぎ特別支援学校(肢体不自由のある子の特別支援学校)で過ごしました。この頃の松元さんは、組織に関わるのが心底嫌いでした。「組織に入ると枠からはみ出るやつは排除されてしまう、その感覚が面白くない」と感じていたからです。

勉強は嫌いだし学校もかったるい?

松元さんは勉強が大嫌いだったとも語っていますが、当時の成績はどうだったのでしょうか。

皐月
成績はどれくらいだったんですか?
松元
成績は自分で言うのもなんだけど、そこそこあったんですよー!(笑)
勉強は嫌いなんですけどね。あと学校もかったるいなーと思って、行くことが少なかったんです。よく体調不良とか色んな理由をつけて休んでいたんですけど。笑
皐月
そ、それは・・・笑(驚きで言葉が出ない)
松元
学校に行ってないから成績悪いって腹立つじゃないですか。だから期末テストとかそういうときは、クラスの誰よりも良い成績を残しつつ学校を休んでいましたね。なので先生からめちゃくちゃ嫌われてましたよ。
皐月
なるほど。笑 週に何回ぐらい休んでいたんですか?
松元
週に2、3日は休んでたんじゃないかな。
皐月
え?!
松元
行く時間も昼の11時から行ったりとか。そんなんでしたよ。最低ですよほんとに。(笑)
皐月
それは小中高全部でですか?
松元
中学校まではわりとちゃんと行ってたんですよ。っていっても10時からとかですけどね。
皐月
ゆるい・・・
松元
で、高校生のときが思春期真っ只中というか、本当に周りの人たちが嫌で。学校の教師がムカつくわーって言ってる、中二病のような人間だったので。高校は3年間のうち2年くらいしか行ってなかったんじゃないかな。
皐月
2年で卒業できるんですか?
松元
できましたよー!課題とかそういうのが出されるのでやっていましたけど。でも、その頃はストレスもいろいろあって、入院することも多かったから。1年に1回は入院してて、すっげえ体調悪かったんですよ。ストレスかな?まあ、あんまり人に褒められるような学校生活は送っていなかったですね。

怒られまくりの生徒会長

高校3年生の頃の松元さん

学校を休みがちだった松元さんですが、実は高校3年生のときに生徒会長をしていたそう。
一体どんな生徒会長だったのでしょう。

皐月
松元さんはどんな生徒会長だったんですか?
松元
ひたすら生徒指導の教師とかに怒られる生徒会長でしたね。
全校集会で突然、自分がやりたいと思ったイベントの事をマニフェスト的な感じで宣言するじゃないですか。それで集会が終わった瞬間、生徒指導室に呼び出されて「なんでそういうことを勝手に言うの!」って怒られて・・・

「だって相談したら絶対に止めんじゃねーかお前ら!」とか思いながら、よく怒られた生徒会長をやっていましたね。ハハ!

今でも仲良し、大切にしている恩師の言葉

松元さんには、今も一緒にお酒を飲みに行くほど、仲の良い恩師がいます。

勉強も学校も好きじゃなかった松元さんですが、中学校時代に出会ったその先生とは唯一仲が良かったそうです。しかも松元さんが高校入学と同時に、その先生も同じ高校に異動になるという奇跡。まさに腐れ縁ですね!

皐月
その先生が言った言葉で、印象に残っている言葉はありますか?
松元
高校を卒業する前くらいかな。18歳のときに。
その恩師から「大人ってなんだと思う?」って聞かれたんですよ。当時は学生だから、自分で働いて、お金を稼ぐことかなぁって思うじゃないですか。でもその先生は、「自分がやりたいと思って始めたことを、途中で投げ出して良いのは子供。成功するか失敗するかは別に構わんから、最後の最後まで一区切りつくまで、やり遂げる責任を持つことが大人だ」って言ったんです。今でもそのことを言われた記憶がすごく強いので、失敗してもいいから、何かを始めたらやり遂げるっていう覚悟は持っておかなきゃって思っていますね。

それは趣味のレベルじゃない・・・ゲームが切り拓いた将来の可能性

皐月
学生時代、勉強は嫌いだったようですが趣味はあったんですか?
松元
ものづくりがすっごい好きだったので、中学から自分のパソコンを持って、いろんなものを作ってたんですよ。ゲーム作ってみたり。
皐月
え?!パソコンでゲームを作っていたんですか?
松元
そう。パソコンでゲーム作ってみたり、ちょっと音楽作ってみようかなって作ってみたり、絵を描いてみたり、映像作ってみたりって。そうやった中で、Webサイト作りが一番面白いなあって。だから中学生くらいからサイトを作り始めた感じでしたね。
皐月
趣味のレベルが高すぎて・・・
松元
もともとものづくりが好きだったんですけど、パソコンをやり始めるようになってから、何でもできるんだなぁって思って。それでいろいろ触るようにはなりましたね。
皐月
なるほど~!ちなみにテレビゲームはどうでしたか?
松元
テレビゲームもすごい好きだったんで、自分で描いたキャラクターを操作できるゲームとかいろいろやっていました。
皐月
えー!!それはなんていうゲームですか?(どういうこと?!)
松元
多分『ラクガキ王国』っていうゲームだったんですけど、すごい面白いんですよ!自分でいっぱいキャラクターを作って戦わせたりして。

パソコンだとオンラインゲームが流行り始めた時期で、高校の時にどハマりしちゃって。
自分のキャラクターをグラフィックソフトで描いて、3Dのキャラクターを作るんですよ。で、3Dのポインターを動かして3Dモデリングして、そいつをゲームの中に取り込んで自分で動かすっていうゲームだったんですよ。

皐月
え!結構難しそうですけど。(理解不能・・・)
松元
そう!だからオンラインゲームで何でもできたというか、「こういうキャラクター作ってください」って言われたら、じゃあいくらで作りますよーって作っていましたね。それをやって、技術力はグーンと上がったと思います。
皐月
すごい。ゲームでそこまで到達できるなんて(%△#?%◎@!)
松元
面白いこととか、興味のあることしかやりたくないんですよね。自分がすごい好きだったから、3年間没頭し続けて身になりました。

【松元流】病気との付き合い方と1日の過ごし方

脊髄性筋委縮症のリハビリと毎日の心がけ

松元さんは「脊髄性筋萎縮症」という病気です。これは神経の病気で、運動伝達の情報が筋肉に行き渡らず成長しないため、筋肉が徐々に衰えていく病気です。そのため、定期的なリハビリや毎日の小さな心がけが必要になります。

皐月
病気のリハビリはどんなことをしていますか?
松元
今は筋肉をほぐすリハビリを1週間に1回。
皐月
ほぐすっていうのは?
松元
動かせないから、体の筋肉が凝り固まっちゃうんですよ。
動かさないと、肩凝りがひどくなったり、腕の重さがズーンと重くなったり、血流が悪くなったりするから。それを防ぐために1週間に1回やっていますね。
皐月
毎日ふとした時にやるリハビリはあんまりないですか?
松元
あんまりないですね。リハビリに通ってマッサージしてもらって、ちょっと肩凝ったなってときにはマッサージ機でマッサージしたりとか。それぐらいです。
皐月
意外でした。病気はここ数年進行していない状態ですか?
松元
あんまり進行していないと思いますね。でも長時間座り続けたりすると腰を痛めたりするので、2時間座って仕事して、1時間横になって仕事をしてっていうスタイルで仕事をしていますね。病気と上手に付き合いながら。身体を壊すのは一番良くないですからね。
皐月
以前、「冬はインフルエンザが危険で外出しない」とおっしゃっていましたが、風邪はどうですか?
松元
風邪も極力引かないようにしています。風邪を引くと、入院して点滴を打つので1ヶ月間全く動けない状況になってしまうんです。そうなると一気に病気が進行しちゃうので、風邪は絶対に引かないように気をつけていて・・・だから1月から2月、3月中旬ぐらいまではほとんど外に出ないように生活していますね。

皐月
入院すると、1ヶ月くらい休まなくちゃいけなくなるんですね。
松元
そう、1ヶ月くらいは。やっぱり免疫力も回復力も低いから、とことん長くなっちゃうし。それで、退院しても半年ぐらいは体が落ち着かなくて、再入院とかになっちゃうから。
1回の入院、1回のインフルエンザ、体調不良が命取りになるという感じです。
皐月
入院するまで悪い状態っていうのは・・・
松元
やっぱり肺炎ですかね。
皐月
すぐにその状態になっちゃうんですか?
松元
すぐになっちゃいます。レントゲンを撮らなくても「これ肺炎だな」って分かるんです。
皐月
咳が止まらないとかで?
松元
咳が止まらないのもあるし、途中から呼吸ができなくなるんですよ。肺に空気が入らなくなるというか。それで「あーこれ肺炎だな」って。
皐月
ちなみに、風邪から始まったような入院は何回くらいあったんですか?
松元
風邪から始まったようなやつは、最近は無いですよ。最近は無いけど、高校の時はもう死にかけちゃって。だからそれからです、冬場は外に出なくなったりとか気をつけるようになったのは。気をつけるようになってから入院するような風邪は、10年間全然引いてないかな。
皐月
いいですね!良かったです。
松元
はい、メンテナンスが大事です!
皐月
意識していることは、リハビリと冬の外出くらいですかね。あとは寝たり起きたり。
松元
そうそうそう!そういうことが大事なんです!普段の生活の中で自分の体調を悪くさせないための行動が大事っていうか。
皐月
それから、ずっと同じ体勢でいるのも良くないんですよね。
松元
そうそう、あんまりよくないですね。
皐月
あ、でも結構夜更かししていますよね?笑
松元
夜更かししてますね。でも最近歳を取ったのかなぁ。ダメですね。今は夜更かししないようにしています。ちゃんと寝なきゃダメだなって思って。

どんな1日を過ごしているの?

皐月
平日で仕事をしている日の1日の流れを教えてください。結構細かく聞きたいです!
松元
おー細かくですか。了解です!
朝起きるのがほんとに弱くて、日本の社会人すげえなって思います。
皐月
いつも何時に起きているんですか?
松元
いつも9時とか10時前後です。それぐらいじゃないと無理無理!俺生きていけない!(笑)
皐月
じゃあ9時とか10時に起きて・・・
松元
起きてそこからご飯を食べて。11時前ぐらいから仕事を始めて、大体夜の7時過ぎ8時くらいまでは仕事して、8時以降は酒飲んで。
皐月
え!!お酒飲んじゃっていいんですか?!
松元
酒ねー、めっちゃ飲みますよ俺。めちゃくちゃ飲みますね。めっちゃ好きなんですよ(笑)
皐月
毎日飲むんですか?
松元
最近我慢できないんですよね。笑
皐月
それって大丈夫なんですか!?(質問攻め)
松元
まー!我慢できないですしね!でも仕事が残っているときは本当に飲まないんですけど。
1日で仕事に切りがつく時には、大体シューって開けちゃいますね。笑
でもそんなに飲まないですよ。350mlを2本とか。
皐月
なんだか心配になっちゃいますね。私の周りには病気持ちでお酒を飲む人が少ないので。
松元
いいんですいいんです!お医者さんに聞きましたもん。俺って今こんだけ酒飲んでるんですけど大丈夫なんですか?って聞いたら、「そんなにひどいわけじゃないからいいんじゃない」って言われて、もうお医者さんのお墨付きですもん。笑
皐月
じゃあ大丈夫なんですね。(心配だけど)
松元
大丈夫です!もう本当に飲まなきゃやってらんねー!ってときがいっぱいあるじゃないですか。 大変だもん、人生。笑

皐月
じゃあ8時くらいから、お酒を飲み始めて・・・
松元
2時間ぐらいダラダラ飲むじゃないですか。で、そのあとに余暇活動ですよね。
皐月
え、10時から余暇活動しちゃうんですか?(これが夜更かしの理由か)
松元
余暇活動しちゃいますね。1時間半ぐらいですけど。ダラダラ本読んだりだとか、自分の趣味の映像作りしてみたりとか。「やべー超映像作りてー!!」って時がいっぱいあるので、そういうときにしょうもない動画を作って、友達に嫌がらせで送ったりとかして。
しょうもない動画を、夜中に送りつけるのが好きなんですよー!ハハ!
皐月
(松元さんめっちゃ楽しそう)でもその余暇活動はいいですね~!
松元
そうですね。それが仕事に繋がったりするので。
で、そのあと12時前くらいからお風呂入って、12時半には寝るみたいな感じですね。
皐月
あれ?お風呂も介助が必要でしたよね。12時半頃まで介助してくれるヘルパーさんがいるんですか?
松元
そうです。ヘルパーさんじゃなくて、両親と実家暮らしなので、両親が介助してくれていますね。
皐月
すごいですね。
松元
すごいっすほんとに。うちの両親すごいっす。なんであんなに元気なのかなって感じです。
皐月
じゃあ大体12時半には寝られるんですか?
松元
寝られますね。でも最近もうちょっと早いですね。日をまたがないようにしています。
皐月
それでもやっぱり朝は苦手なんですか?
松元
夜中の寝返りが多いんですよ。30分おきとかに寝返りをしてもらわなきゃいけないから深い睡眠が取れないっていうのかな。寝返りを打つたびに目が覚めて、深い睡眠が取れないから、時間で長く寝てるんですよ。
皐月
なるほど。昼寝とかはしていますか?
松元
昼寝は・・・やばいときはします。
早く起きたときとか、眠くなったときとかは、仕事の効率も絶対悪くなるし昼寝しますね。眠たかったら眠るのが1番です!頑張っちゃダメです!笑
皐月
全介助っていうのは・・・
松元
食事もトイレもお風呂も何もかもですね。物を移動するとか、寝返りも全て。
何もかもですね。
皐月
車イスは自分で動かしているんですよね。
松元
そうですね。電動車イスなので、それは自分で動かせます。
皐月
お箸を持つことは・・・
松元
持たないですね。全然。
俺あれですよ。パソコンがなければただの騒がしいうるせー寝たきりですよ!笑
皐月
パソコンはありがたいですよね!
松元
ありがたいです。あれがあるから頑張れるんですよね。

とりあえず面白いことはなんでもやる!価値観を否定しない姿勢

気になる松元氏の趣味は?

皐月
趣味は何かありますか?
松元
趣味か~。本読んだり、映像作ってみたり、ライブハウスに行ったり、美術館巡りしたり、なんかほんとにいろいろですかね。
皐月
結構出かけますね。
松元
結構出かけます。毎週末というか、休みの日は大体外で遊んでいますね。
皐月
何をして遊ぶんですか?
松元
買い物したり、映画を観たり、美術館とか博物館に行ったり。
皐月
まさか居酒屋も・・・?
松元
居酒屋も行きますよ!どっか遊びに行った帰りは大体居酒屋ですよ。昨日も居酒屋行っていました。ハハ!
皐月
(やはり行っていた・・・)

多趣味でいろいろなところへ出かけている松元さん。それにはこんな背景があるようです。

松元
俺ほんとね、何でも好きなんですよ。少女マンガも好きだし(笑)そもそも拒絶感を出すっていうことが好きじゃなくて、いいよって言われたら、よしじゃあそれやってみようってスタンスなんです。だから音楽でもクラシックいいよって言われたらクラシック聴きますし、ジャズいいよって言われたらジャズも聴きますし。漫画とか小説とかも、この作品面白いよって言われたら、よしじゃあそれ読んでみようって、すぐその場で購入して読んでみたりとか。1回何かやってみようっていう感じなので。
だから人の価値観を否定することが好きじゃなくて、何でも見るようにしていますね。
皐月
いいですね!
松元
価値観は否定しちゃダメですね!何でもやってみたほうが面白いですよ!成長できるし。

売れないロックバンドが好き

松元さんは音楽も好きで、なかでもロックバンドが好きだそう。

皐月
好きなアーティストさんがいたら教えてください。
松元
インディーズバンドとかもすごく好きです。一番好きなバンドは『野狐禅(やこぜん)』で、もう解散しちゃったんですけど。その野狐禅のボーカルだった竹原ピストルさんがすごく好きで、『野狐禅』を初めてライブハウスで見たときに、音楽の虜になったというか。今でも月に1回は、必ずライブハウスに行くようにしています。
皐月
えー!そうなんですか!!
松元
そうなんですよ。なんていうんだろう、売れないロックバンドが好きなんですよね。売れないし、世間から認められないかもしれないし、誰からも評価を受けないかもしれないけど、自分が表現したいことを一生懸命表現している人を見るのが好きなんです。

誰からも認められないけど動き続けるって、すごくパワーの要ることだと思うんですね。だからそれをやり続けて、頑張っている人たちを見るのがすごい好きで。それを見て自分のモチベーションも上がったり、「あー負けてられないなぁ俺も」とか思いながら、ライブハウスには通っていますね。

ストレスは解消するものではなく向き合うもの

皐月
松元さんは、あまりストレスを感じなさそうですね。
松元
今はめっちゃ開放的ですからね。でもストレスを感じないことはないんですよ。
皐月
例えばどんなことで?
松元
うーん、人間関係とかはやっぱりいろいろあるじゃないですか。
皐月
松元さんならなさそうですよ。
松元
あるときはあるんですよ。
だけど俺、ストレス解消法なんてのは無いと思っていて。「ストレス解消法何ですか?」とか聞かれるけど、ストレス解消法なんて無いんですよ。

だってストレスになる原因があるわけじゃないですか。それでそのストレスを忘れるために休みの日に遊ぶ。その時一瞬は楽しいけど、いざまたストレスの原因になるものと直面したら、またその気持ちが元に戻っちゃいますよね。だから俺の場合のストレス解消って、自分のストレスになる原因を特定して、絶対にそれを解決するっていうのがストレス解消なんです。だから他の人たちがよく言っている「これでストレス解消しなよ」とかは”まやかし”です(笑)
ストレスの原因になるものを排除することが、ストレス解消だと思いますね。

皐月
どうしても気になっちゃいますもんね。
松元
そうそう。ストレスとは完全に向き合った方がいいんですよ。向き合って闘ってというか、逃げるにしろ闘うにしろ、排除するにしろ、何かしら解決したほうがいいと思います。だからそうやって生きてます俺は。

座右の銘はない。その代わりにいつも自分に問う言葉。

皐月
今までの話を聞いていると、松元さんに座右の銘は無さそうだ・・・
松元
座右の銘無さそうでしょう。そうなんですよ。
というか持たないようにしていて、座右の銘って自分に対する戒めの言葉とかそういうのじゃないですか。でも長い人生の中で、ライフステージってどんどん変わっていくし、その都度自分に対する戒めも変わってくると思うんですよ。

1つの言葉で自分の人生の戒めを決められるほど、人生って簡単じゃないなって思うから。戒めは1つの言葉で表現せずに、いつもいつも人生の中で「お前それで大丈夫か?」っていう質問を自分に投げかけるようにしているんですよ。で、それに対して、大丈夫大丈夫オッケー!って言える人生をいつも歩んでいるつもりですね。だからいつも自分に聞いています。「お前、それで大丈夫か?」って。

障害にコンプレックスは全くない。悩むもOK、悩まないもOK。

皐月
松元さんは以前、「障害について全くコンプレックスがない」とおっしゃっていましたよね。
松元
言ってましたね。あれは本当になんだろう。うちの母が、めちゃくちゃ褒めたたえて育ててくれたので、自尊心が確立されたんでしょうね。だから誰かに認めてもらいたいとか思ったこともないし。みんな認めてくれるんだもん。
皐月
障害があるとそれをコンプレックスに感じてしまう人も多いと思います。松元さんの周りにはいましたか?
松元
障害を親から教えてもらってなくて、高校生になっても自分の病気がわからないっていう子もいましたし、いまだにそういう話も聞きますね。「なんでこんな障害をもって生まれたんだろう」とか、障害にコンプレックスを持っている子がいるんですけど。
いかんせんね、そういう気持ちを俺が共有できないっていうね(笑)
皐月
松元さんのような人はめずらしいですよね。
松元
そうなんですよ。自分は障害のことを小さいときから母に教えられていたので。

その母が教えた理由が「大きくなってから、なんでこんな風に産んだんだとか、拓也の障害は何なのかとかいちいち説明するの嫌だな」って思っていたらしくて。
だから2歳の頃から「あんたは脊髄性筋委縮症なんだから、いくらリハビリしても歩けることにはならんのだよ。悪くならないために今のリハビリを頑張っているんだよ」っていうことをずっと言われていたので。物心ついた頃には、自分の病気のことは説明できていましたし。

皐月
家族全員がそういうスタンスだったんですか?
松元
そうそう、家族全員そんなスタンスです。
皐月
じゃあお姉ちゃんお兄ちゃんも結構協力してくれるような。
松元
姉はしてくれてたかな。兄は全然。ちっちゃい頃からぶん殴られるような兄弟関係だったので。
皐月
えー!ぶん殴られたら結構危ないですよね。
松元
男同士だもん!(笑)
皐月
ぶん殴られることについて、病気は平気なんですか?
松元
いや全然平気じゃないですよ!(笑) 
皐月
そこは気を使ってほしいですね!(笑)
松元
ほんとですよー!本当に子どもの頃は兄ちゃん嫌いでしたからね(笑)
皐月
じゃあ小さい頃から自分の病気について知っていたことは、結果良かったんですかね?
松元
良かったと思いますよ。別にそのことで悩んだこともないし。全然悩む必要性がなかったから。
皐月
松元さんの周りには、障害や病気のことで悩んでいる人もいると思うんですけど、どんな言葉かけをしていますか?
松元
言葉がけ?「悩むよね~!」って言ってます。

(お互い笑い)

皐月
「悩むよね~」って?
松元
「悩むよね~!俺はよくわからんけど」って。
でもまあなんだろう、分からないやつが何言ってもやっぱりわからないじゃないですか。俺にそんなことで悩まなくてもいいじゃんて言える権利は、無いと思うから。
だから悩んでいる人は悩んでいるんだろうなって思う。投げかける言葉が見当たらないから共感するしかないというか。「そっか、そういうことで悩んでいるんだね!」っていうような。そういう感じですね。

これからやってみたいこと

皐月
じゃあ最後に、松元さんが今後やっていきたいことは何ですか?
松元
なんだろうなぁ。
もちろん今の仕事も、映像の仕事もどんどんやっていきたいなとは思うんですけど、相方がイラストレーターなので、「こういう才能を持っている人もいるんだよ」と相方のイラストをブランディングしていきたいとも考えていますね。

なんていうふうにまとめたらいいのかな。やりたいこと・・・クリエイティブな会社にしていきたいかな(笑)

皐月
松元さんにとって、”クリエイティブ”ってなんですか?
松元
自分が思いつくようなことを作ること、作っていくことかなぁ。「これおもしれーじゃん!」って思うようなことをしていき続けるってことなのかなぁ。
皐月
例えば、自分の病気とか障害に関して「もっと明るい世界もあるんだよ」ということを伝える活動をして行くつもりは?
松元
全くないですね。だって障害とか興味ないもん!(笑)
皐月
そこは一貫してますね(笑)
松元
そう、だって興味ないっすもんね。全然ないです。

ただ1つだけ腹が立つのが、障害があるという理由なだけで社会に認められないとか、溶け込めないとか、会社に雇ってもらえないとか、それが1番ムカつくんですよ。だからそういう才能がある人たちが、自分のやりたいことを伸び伸びやれるような社会にはしたいと思います。

かといって、人間できることなんてたかが知れてるので、自分の目の前にいる大事な人たちが笑って働けるような会社にしたいなって思っていますね。まあそんな感じで。この国を良くしようとかは思っていないです。

皐月
自分と周りがワクワクして、まあできれば病気や障害のある人もどんどん才能を生かしていけたら・・・
松元
そうですそうです。だから障害の有無に視点を向けるんじゃなくて、その人のパーソナルな部分というか、人間性に目が向くような社会になるといいですよね。俺の前では少なくともそうしたいなって思っています。
皐月
そうですね。自分の周りからやっていけばどんどん広がっていきますもんね。
松元
そうです。そんな風に思っています。
皐月
わかりました。貴重な宅飲み前の時間にありがとうございました!!

お話を聞けてー改めて出会いに感謝

Profile image
フリーライター/ 学童指導員 / 家庭教師。
「障害のプラスの側面を伝えたい」
この想いを胸に、記事を書いています。

自然をこよなく愛する茨城県民で、好きなロックバンドは『X JAPAN』。特にToshlとPATAが好きです。

巷では下ネタばかり言ってると言われている松元さん。
明るくて前向きで、人の話をよく聞いて盛り上げてくれる松元さん。

松元さんとの出会いは、約1年半前に手に取った一冊の本でした。その頃の私は、一生付き合っていく病気の確定に落ち込んでいて、闘病ブログや本をたくさん読んでいました。

そして株式会社仙拓の代表取締役社長である、佐藤仙務さんが書いた『寝たきりだけど社長やってます』という本を読み、「佐藤さんと松元さんと一度で良いから一緒に働きたい」と強く思いました。

絶対に働きたいという気持ちで、突然電話をして「一緒に働きたい」と言った私にチャンスをくれた株式会社仙拓。2人のたくましい考え方や生きる姿勢は、持病で職や希望を失った私にどれほどの希望を与えてくれたでしょうか。

それから1年半が経ち、新しい会社を立ち上げた松元さんにインタビューをすることができて、心から嬉しく思います。

松元さんのすべてを書くには、この膨大な量でも書ききれませんが。
この記事を読んで「元気出た!」「松元さんと話してみたい!」「ここには載っていない下ネタを聞いてみたい!笑」と想ってくれる方が1人でもいれば、とてもありがたいです。また、長い文章に最後までお付き合いくださり感謝申し上げます。

インタビューの実現について

今回このインタビューは、松元さんと交流のある青山敬三郎さんのおかげで実現しました!

青山敬三郎さんは「kintone」開発の師匠であり、作業療法士であり、会社経営者であり、とても多才な方です。実際にお話してみると関西弁と金髪が印象的な、気さくで優しいお方でした。

松元さんが新しく立ち上げた株式会社OLDROOKIEは、青山敬三郎さんが経営している『青竹のふし(株式会社関西)』の業務委託先として『医療法人社団アール・アンド・オー(R&O)』さんを始めとした企業の後方支援、主にWebや映像、広報物の制作に携わらせてもらっています。

オマケ・松元語録


※ご自由にお使いください。

価値観は否定しちゃダメですね!何でもやってみたほうが面白いですよ!成長できるし。

酒ねー、めっちゃ飲みますよ俺。めちゃくちゃ飲みますね。めっちゃ好きなんですよ。

俺あれですよ。パソコンがなければただの騒がしいうるせー寝たきりですよ(笑)

だって障害とか興味ないもん!

ストレスの原因になるものを排除することが、ストレス解消だと思いますね。ストレスとは完全に向き合った方がいいんですよ。向き合って闘ってというか、逃げるにしろ闘うにしろ、排除するにしろ、何かしら解決したほうがいいと思います。だからそうやって生きてます俺は。

1つの言葉で自分の人生の戒めを決められるほど、人生って簡単じゃないなって思うから。戒めは1つの言葉で表現せずに、いつもいつも人生の中で「お前それで大丈か?」っていう質問を自分に投げかけるようにしてるんですよ。で、それに対して、大丈夫大丈夫オッケー!って言える人生をいつも歩んでいるつもりですね。だからいつも自分に聞いています。「お前それで大丈夫か?」って。

お仕事のご依頼はこちらへ

魅力溢れる松元拓也氏にお仕事を依頼したい方はこちらのメールアドレス
info@oldrookie.co.jp)へ!

教育、障害者福祉のライティングなら、私皐月へ!
Twitter(https://twitter.com/satsuki_maimai)のDMからご依頼お待ちしております。

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